インターのカリキュラムの選び方 11歳〜15歳編

10歳から15歳は、ちょうど、インターでの中学校にあたる年齢です。この頃から、インターナショナルスクールに通うにあたって、カリキュラム選びが重要になってきます。今回は、お子様の性格、英語力、利便性などの点を参考に、どうインターのカリキュラムを選べば良いのか、ご紹介します。



ブリティッシュカリキュラム

ドバイのインター3大カリキュラムの1つ、ブリティッシュカリキュラム。11歳から15歳は、Year 7からYear 11です。このうち、Year 7からYear 9では、Year 6までと同じ、英語、数学、理科、歴史、地理、外国語、デザイン、美術、音楽、体育、コンピューティングを学びます。


その後、Year 10とYear 11で、GCSE(IGCSE)というイギリスの中学卒業資格を取得します。このGCSEは、イギリスの国家資格です。Year 11の終わりに試験があり、内容も多いので、中学課程では3つのカリキュラムの中で最もアカデミックです。



11歳〜15歳で、ブリティッシュカリキュラムが向いている人

「何か資格が欲しい」人、「学力をつけたい」人、「満遍なく色んな教科を勉強したい」人、「特にIBやアメリカンカリキュラムに惹かれているわけではない」人などに、ブリティッシュカリキュラムはおすすめです。


注意点は、①GCSEをするにはYear 10までにブリティッシュカリキュラムを履修し始めていなければならないことと、②Year 12からIBやアメリカンカリキュラムをしたいと考えている場合、学習スタイルが違うため難しいと感じてしまうかもしれないこと、です。


②についてですが、IBのテストは小論文ですし、アメリカンカリキュラムはディスカッションが多いです。Year 11までブリティッシュカリキュラムで学習し、Year 12から違うカリキュラムの学校転校すると、少し大変になります。ブリティッシュカリキュラムに限らず、どのカリキュラムにおいても同じですが。



IBカリキュラム

IBでは、MYP(Middle Year Programme)の年齢にあたります。それまでのPYPとは異なり、横断的学習スタイルではなく、言語と文学、第二言語、個人と社会、理科、数学、芸術、保健体育、デザインの8つの教科を学びます。


Grade 8まではまだ基礎的な内容が中心ですが、Grade 9とGrade 10では、少し難しい内容に入ります。どの教科でもレポートがあり、テストも一問一答ではなく説明すること、書くことが要求されます。


MYPも、Grade 10の終わりに試験がありますが、これは全ての学校が実施しているわけではありません。また、世界的知名度は低いです。



11歳〜15歳で、IBカリキュラムが向いている人

「Grade 11、12でIBDPをしたいと考えている」人、「自分でレポートを作ったり自主的に勉強するのが好き」な人、暗記やテスト対策など「勉強はあまりしたくない」人、「書く力をつけたい」人、「書くのが好き」な人などに、おすすめのカリキュラムです。


IBカリキュラムは、MYPの間であれば途中でも編入可能です。MYPは比較的簡単です。そのため、高校2年生、3年生で行うDPとの差が激しいとの声もよく聞きます。



アメリカンカリキュラム

中学校での必修科目は、英語、数学、理科、社会、保健体育です。選択科目は、美術、ロボット工学、デザインテクノロジー、演劇、フランス語などです。学校によって選択できる教科は異なります。


ブリティッシュカリキュラムやIBのように、何かの資格を取るわけではないので、比較的自由に時間を使うことができます。



11歳〜15歳で、アメリカンカリキュラムが向いている人

「将来アメリカの大学に進学を考えている」人、「珍しい教科を学んでみたい」人、「自由な風潮が好き」な人におすすめです。



必要な英語力

3つのカリキュラムの中で、11歳〜15歳の生徒に最も高い英語力を要求するのは、ブリテイッシュカリキュラムです。理由は簡単、GCSE/IGCSEを取らなければならないからです。目安としては、Year 11で英検2級と準1級の間くらいの英語力が望ましいです。


しかし、GCSE/IGCSEの選択科目の中には、English Acquisitionという英語が第二言語の生徒のための教科もあるので、必ずしも英語がペラペラでなくてはならないというわけではありません。


IBとアメリカンカリキュラムは、中学校のうちは英語力が伴っていなくても、大丈夫です。英語力はおのずとついてくるので、中学レベルの内容を母国語で理解し文章で説明することができれば、勉強についていくことに関しては問題ありません。英検2級以上の英語力が望ましいです。


各カリキュラム、英語で提供されるので、英語力が高いに越したことはありません。それでも、11歳〜15歳は、まだまだ伸び代のある時期ですし、英語は、所詮言語なので、時間が経てばある程度は使いこなせるようになります。あまり自分の英語力に囚われず、好きなカリキュラムを選んでみてください!



インターでしたいこと別おすすめカリキュラム

①勉強したい→ブリティッシュカリキュラムをして、GCSEを取得するのがおすすめです。

②自由に楽しみたい→アメリカンカリキュラムがおすすめです。

③ライティング力を伸ばしたい→IBがおすすめです。

④ブレザーやスカートの制服が着たい→ブリティッシュカリキュラムがおすすめです。

⑤ディスカッションをしたい→アメリカン、IBカリキュラムがおすすめです。

⑥答えを知るだけでなく、なぜそうなるのか、どうしたらそうなるのか、考えたり検証したい→IBがおすすめです。

⑦満遍なく、家庭科など様々な教科を学びたい→ブリティッシュカリキュラムがおすすめです。



将来役に立つのはどれ?

将来も学力を測る目安として使いたいのなら、ブリティッシュカリキュラムがおすすめです。GCSE/IGCSEを取ると、そのままヨーロッパの大学の準備コースに進学することもできます。国家資格なので、生涯有効です。イギリスの大学を受験するときは、GCSEのスコアも提出しなくてはなりません。


とは言っても、中学校の成績は、ブリティッシュ、MYP、アメリカン、どのカリキュラムでも、将来就職などに影響してくるなんてほど重要ではありません。






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