インターのカリキュラムの選び方 3〜10歳編
ドバイには、140校近いインターナショナルスクールがあります。その中から、お子様に合った学校を選ぶのは至難の業です。インター選びにあたって、まず多くの方がチェックされるのが、学校のカリキュラムだと思います。そこで今回は、3〜10歳のお子様の、インターでのカリキュラムの選び方についてご提案します!
選ぶポイント
3歳〜10歳のお子様は、インターでは幼稚園・小学校の年齢にあたります。11歳からは中学校ですので、注意してください。
カリキュラム選びについて、結論から申し上げますと、「幼稚園・小学校のカリキュラムは、何でも大丈夫」です。どういうことなのか、説明していきます。
ブリティッシュか、IBか、アメリカンか。
ドバイのインターで多いのは、ブリティッシュカリキュラム、IBカリキュラム、アメリカンカリキュラムの3つです。
各カリキュラムの幼稚園・小学校課程の特徴は、ブリティッシュ=しっかり勉強(日本と似ている)、IB=学習を通して考える力や国際性を養う、アメリカン=社会で生きていく上での基礎を身につける、といった感じです。
ブリティッシュカリキュラム
ブリティッシュカリキュラムは、英語、算数、理科、デザイン、歴史、地理、美術、音楽、体育、コンピューティング、外国語、のように必修科目が決められています。テストや宿題もあり、しっかり勉強させるので、日本と似たシステムになっています。
「読み書き、計算、問題解決能力」の習得に重きを置いています。日本人の方が、小学校のカリキュラムに選ばれるのは、ブリティッシュが多いです。
IBカリキュラム
IBカリキュラムでは、言語・算数・社会・理科・芸術・体育の6教科を横断的に学びます。この横断的というのがポイントで、「私たちは誰なのか」、「私たちはどのような時代と場所にいるのか」、などの6つのテーマに各教科の学びを当てはめながら学習を進めます。リサーチや発表、グループワークが中心です。「批判的思考、創造性、異文化理解」に重きを置いています。
アメリカンカリキュラム
アメリカンカリキュラムの小学校では、英語(読み書き)、算数、理科、社会、保健体育、美術、音楽を学びます。小学校4年生からは、歴史など、より細分化された教科を学ぶようになります。勉強と同程度に社交性や個性などを大事にしています。芸術や、創造性を伸ばしたい方におすすめです。生涯を通して、学習が楽しくなるように、基礎を身につけるのが、アメリカンカリキュラムの小学校課程です。
なぜ「何でも大丈夫」なのか。
ずばり、どのカリキュラムを選んでも、将来の選択肢が狭まることがないから、です。
というのも、例えば、中学校や高校でカリキュラム選びをないがしろにしてしまうと、後々やりたかった教科が選択できなかったり、大学受験の方法が変わってしまったりと、将来に大きく関わります。
それに対し、幼稚園、小学校は、どのカリキュラムでも、日常生活に必要な知識や社交性を習得したり、社会で生きていくための基礎を築くことが目的です。もし学びのスタイルが合わないと感じたら、転校することも可能です。
幼稚園、小学校の間は、カリキュラム選びに、そんなに神経質にならなくても大丈夫なのです。
全員が全員「何でもOK」というわけではない
もちろん、お子様によっては、こっちのカリキュラムの方が向いているな、これは向いていないかも…、ということがあります。もし、保護者様やお子様が、学校に求めるものや、重点的に身につけてほしいスキル等があれば、カリキュラム選びは重要です。
例えば、いつ日本に戻っても良いように、勉強をきちんとしていて欲しいのであれば、ブリティッシュを選ばれる方が多いですし、自分で考える力や国際性を身につけてほしい方は、IBカリキュラムを選ばれるかもしれません。
もし、そのような希望がないのであれば、幼稚園・小学校のうちは、カリキュラムは「何でも大丈夫」です。
学校選び
学校を選ばれる際は、自宅からの距離や通学時間、学校や先生の雰囲気、学費などを総合的に見ながら、決めるのが良いのではないでしょうか。カリキュラムはあくまで複数ある項目のうちの1つと捉えてください。
また、これはドバイ特有ですが、ドバイにはたくさんのインターがあるので、転校が可能です。お子様に合わないな、と感じれば、他のカリキュラムや学校に移ることは簡単にできます。小学生のうちは、転校は容易です。
ですので、そこまで気張らずに、カリキュラム&学校選びに取り組んでみてください。
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