契約先は基本は所有者である外国人です。国籍も多様なので注意が必要です。大家が管理会社に管理料を払っているケースはあまりないので、大家と直接のコミュニケーションとなります。しかし、仲介をしてくれたエージェントが、大家との関係を重要視して、間に入ってくれることがありますが、一般的には大家側についていると考えて良いと思います。

契約期間

契約期間は１年間です。途中解約などに関して、契約書の付随事項に記載があると思うので注意が必要です。更新時には、周辺相場賃料（RERAが公開しています）と比較して、乖離状況を踏まえて最大２５％まで賃料が上昇されますが、最大値になることは殆ど無いので、大幅な賃料上昇時期にも１０％程度の上昇となります。

契約手続き

契約するにはエミレーツIDが必要です。つまりVISAも必要となります。支払いはホテルアパート同様分割も可能ですが、最大でも４回払いです。しかしながら、人気物件、条件が良い物件は大家が強気なので１回払いの要求が来ることが多いです。

気に入った物件があれば、セキュリティーデポジット（敷金）として、一般的に家具付きは賃料の１０％、家具無しは５％をエージェントに小切手で渡します。

小切手が無い場合は、現金で渡すように言われますが、必ずレシートを貰うようにしましょう。

その後、大家が契約を許可すると、契約書に署名します。日本人的には、ここで大家が契約書に署名して、契約書を受け取った後に支払いをしたいところですが、借りる人が署名して、支払いも行ってから、大家が署名します。大家が署名するという事は支払いを受けたという事になるので、支払いが先となります。小切手をエージェントに渡したら、その小切手の受領書を貰うようにしましょう。支払後、大家が署名すると契約書は完了です。

入居時

先ほど、大家が管理を管理会社に委託していないと記載しましたが、建物は管理会社が管理をしています。この管理会社は賃貸には関与しませんが、建物のルールを守るように当然、賃貸人にも関与してきます。

入居時に引越会社や、家具の組み立てなどが必要な場合は、レセプションに事前に行き、入居許可を取り、事前に引越会社の建物への立ち入り許可を取る必要があります。建物によっては、６時以降は作業者の立ち入りが出来なかったり、日曜日は音が伴う作業ができなかったりします。そこを事前に確認しないと、いざ引越するときに困りますので注意が必要です。

注意事項

ホテルアパートの賃料は、多くの場合は全ての費用が込ですが、アパートの場合、エアコンは費用が必要なのかの確認や、賃料に応じて発生する住宅税などもありますので、注意が必要です。また、駐車場の位置も部屋ごとに決まっていますので、事前に見ておく方が良いかもしれません。両サイドに大型車が停まって居たり、砂が入りやすい位置だと、それも物件の検討事項に入れた方が良いと思います。

まとめ

ホテルアパート編でも記載しましたが、特に移住初年度はホテルアパートが格段に難易度が低いので、アパートはお勧めしません。しかし、アパートですとペットが飼えたりしますし（ホテルアパートでもごく一部は飼う事ができます）、賃料も多少安くはなります。

何より、コミュニティーを感じることが出来ます。特にお子様などいらっしゃるご家庭には、２年目以降の住まい先としてお勧めです。

2023.04