教育カリキュラムの違い①(イギリス編)
ドバイには約200校の学校があり、各学校のカリキュラムも、イギリス式、アメリカ式、国際バカロレア式、フレンチ式…と多種多様です。今回は、その中から、イギリス式とアメリカ式、国際バカロレア式を比較していきます。
イギリスのカリキュラムは13年制で、小学校、中学校、高校に分けられます。さらに、イギリス式の学校では、年齢別の段階として、5つのKey Stage(キーステージ)と呼ばれるものが存在します。
Key Stage 1がYear 1&2の児童、Key Stage 2 がYear 3〜6の児童、Key Stage 3は Year 7〜9、Key Stage 4 がYear 10&11の生徒、 Key Stage 5 はYear 12&13の生徒です。各Key Stageの終わりに、教師が正式に生徒の学習を評価します。
イギリスのカリキュラムの特徴として、GCSEやIGCSE、AS level、A-Levelといった資格の取得が挙げられます。GCSE(General Certificate of Secondary Education) とは、Key Stage 4の間に生徒らが取り組むカリキュラムで、GCSEの最終試験に通ると、義務教育が修了したことになります。
合計9〜11科目を履修し、1から9の9段階で評価されます。この際、Cが5つ以上あれば、Key Stage 5、Sixth Formに進むことができます。必修科目は、英語、数学、サイエンスです。英語が第二言語の生徒向けのESLという科目も提供されています。
Sixth Formでは、AS level、A-levelと呼ばれる高校卒業資格を取得します。AS levelは、1年間、Year 12の間に取得する資格で、生徒は通常、4教科を選択して履修します。AS level のみでは、大学入学資格にはなりませんが、AS levelのみを履修することも可能です。A-levelを履修する際は、Year 12でA-levelの前半であるAS levelを履修したのち、最終学年(Year 13)で、A-levelを修了します。A-levelでは、最低3教科を選択しなければいけません。AS levelで選択した4教科の中から選ばれる方が多いです。
AS level、A-level共に5月頃に最終試験があり、成績は、A*からEの6段階で評価されます。A-levelを受ける場合、AS levelの最終試験の結果は、A-levelの最終試験の結果に影響しません。3科目のみの履修ですので、何か1つの分野に興味がある方や好きな方、秀でている特化型のお子様におすすめです。これらの資格は国家資格で、その結果は、大学の進学先のみならず、イギリスでの就職にも関わります。
次回は、IB(国際バカロレア)についてご紹介します。
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