不動産売買(概要編)
ドバイの不動産は怪しい雰囲気があると思いますが、実は透明性が高い側面もあります。NY証券取引所上場の不動産リサーチ会社、JLLの調査では、2020-2022で最も不動産取引の透明性が向上した国で、ドバイが1位、アブダビは2位となっています。ドバイは不動産が主要産業です。取引時には4%の手数料を政府に収める必要があります。国としても不動産市況が活発化する事を求めていますので、ますます透明化が進んでいくと思います。
当社では、ドバイの不動産取引の全ての取引履歴を閲覧できるシステムを導入していますので相場よりも高いのか、安いのかを踏まえてお客様と購入金額や売却価格を決定しています。日本の在ドバイ領事館のホームページでも不動産に関連する詐欺にご注意くださいと注意喚起が記載されてしまう残念な状態ですが、それは取引に関わるエージェントなどの問題であることに注意が必要です。
オフプラン?セカンドマーケット?
ドバイの不動産マーケットは新築が注目されています。新築といっても完成済みの新築ではなく、完成が4年後程度の物件です。これをオフプラン(プレビルド)と言います。
新築が注目されている理由
勿論私の私見ですが、結論的にはエージェントの報酬が高いからだと思います。または、エージェントの業務が簡単という事もあると思います。
通常セカンドマーケットと言われる中古市場の取引を行う場合の仲介手数料は2%です。それに対して、オフプラン時のエージェントの報酬は一般的に3%~7%で、中には10%を超える報酬を設定している物件もあります。
オフプラン時のエージェントへの報酬は、販売元のデベロッパーからエージェントに支払われます。購入者からエージェントに支払う事はありません。(手数料を取っている業者もありますが)しかし、当然、この報酬の出どころは購入者です。間接的な支払が助長している側面もあります。
もう一つのカラクリとして、デベロッパーからエージェントに報酬が支払われるタイミングは、一般的に購入者が20%~30%の支払を終えたタイミングです。つまり、エージェントからすると、約4年後の引き渡し待たず、販売して半年ほどで全額の報酬を得られる手軽さもエージェントがオフプランに注目する理由です。詳しくは別記事で解説していきたいと思います。
セカンドマーケット(中古)での購入
中古と言っても日本よりも幅が広いのが特徴です。前述したように、オフプランは販売開始から4年から5年後に購入者に部屋がデベロッパーから引き渡されます。よって、引渡前の取引も活発なのが特徴です。また、自分で検索する際の不動産ポータルサイトでは、日本のように「おとり広告」を規制する法律がないので、購入したい物件にたどり着くのは難しいかもしれません。また、何の費用が実際に掛かるかなどはわからないのと思うので、信頼できる不動産会社を利用することが必須となります。
購入時の具体的なプロセスは、別記事にて紹介していきます。
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