日本とドバイの学校の違い 11選
なんとなく想像できると思うのですが、日本の学校とドバイのインターナショナルスクールは、違うところがいっぱいあります。しかし、何が具体的に違うのかと言われると、うーん…となってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、日本とドバイの学校、どちらにも通ったことのある私の視点を入れつつ、日本とドバイの学校の違いを一気に11個、ご紹介します。
①教科書がない
日本の学校は、教科書が配布され、それに沿って学習を進めていくスタイルですが、ドバイのインターには教科書がありません。セカンダリー(中学生、高校生)になると、教科書自体は存在するものの、購入するかどうかの判断は各自に委ねられています。
授業は、先生が用意したパワーポイントやOneNote、プリントを用いて行われます。OneNoteは、マイクロソフトが開発したアプリで、先生が作成した授業プリントなどを各生徒に配布できる、というものです。生徒は、そこに書き込んだり、友達と共有したりしながら学習を進めます。教科書に書いてあることを覚えるのではなく、必要なところだけ先生がピックアップして教えるという教育の形です。
②学校を休む感覚
ドバイに限ったことではありませんが、諸外国の方々は、すぐ学校を休みます。これは、学校=絶対に行かないといけないものだと思っていた私には、衝撃的でした。
病欠や、やむを得ない事情の時も、もちろんあるのですが、「テスト前だから」「課題が多いから」「旅行に行くから」「おばあちゃんがドバイに来たから」等々、実にしょうもない理由で学校を休みます。学期が終わる1週間前になると、段々、学校に来る人が少なくなります。学校=絶対ではないのが海外らしく、自由でおもしろいですね。
とはいえ、一応ドバイでも、出席しなければいけない日数というのは決まっていて、25日以上休んではダメなのですが、それ以上休んでいる人もいて、どういうこっちゃ…と思っていました。
③懇談は予約制
ドバイにも、懇談はあります。が、日本のそれとは違って、担任の先生から日時が書いた紙が手渡され、担任の先生とのみ懇談を行うという方式ではありません。
懇談の週が近くなると、学校から、懇談の予約をしてくださいという旨のメールが送られてきます。予約ページに行くと、懇談の希望日時と、懇談したい先生を選ぶことができます。特に困っていることがなければ、懇談しなくても良いですし、逆に子供の教科担当ではない先生とでも、懇談することが可能です。
懇談は、10分程度で終わります。1分で終わることもあります。
④お昼ごはんは食べない!?
日本のような給食はないドバイですが、学校は14時〜15時までありますし、カフェテリアも学校に併設されています。パスタやサンドイッチなど、お弁当を持ってきている子も大勢います。
それなのに、みんな、「これはランチじゃない」と言い張ります。よく聞くと、学校で食べるごはんはスナックで、家に帰ってから温かいランチを食べると言うのです。16時ごろに食べるものをランチと呼んでいいのか、と不思議になりますが、それも異文化交流(?)です。
⑤成績の付け方は結果主義
成績の付け方は意外にもシビアで、定期テストが7割で、それまでにした小テストやレポートが残りの3割、のように決められます。出席率や、態度点などは加味されません。発言回数や内容によって、成績が変わる学校もありますが、私の学校はそうではなかったです。
ただ、成績に不満があれば、先生に抗議しにいったりはします。
⑥先生の入れ替わりが激しい
海外&インターあるあるだと思いますが、先生たちは、自分のキャリアのために、次々と新しい学校へと移り変わっていきます。基本的に、同じ学校にいるという概念はあまりなく、大体2〜3年で次の学校に行ってしまいます。これは、生徒にとっては痛手です。
先生が変わると、授業スタイルも変わりますし、先生とそりが合わないこともあります。「前の私を知らずにどうやって今の私を評価するの?」と感じることも多々。たまに同じ学校にずっといらっしゃる先生もいます。先生の子供は割引価格または無料でその学校に入ることができるので、子供の教育のため、長く同じ学校に勤める先生もいます。
また、これは少し違うのですが、先生方もよく休みます。理由は定かではありませんが。
⑦授業スタイル
よく言われることですが、日本と海外では、授業スタイルが異なります。日本は、先生が前に立って、生徒は板書しながら授業を聞く、というスタイルですが、インターは、生徒が質問したり、先生が質問を投げかけたり、互いに議論しあったり、ということが多いです。
また、テストも、日本に一問一答の問題が多いのに比べ、インターにはそのような問題はなく、なぜそう思ったのか、なぜその答えになったのか、を説明しなければなりません。
⑧お金持ちが多い
とにかく、お金持ちが多いです。制服以外全身ブランドものの人も多くいます。でも、どの子もそれを鼻にかけることはなく、本物のセレブ感です。
⑨イベントは前日に告知
ドバイの学校には、たくさんのイベントがあります。父兄が参加するのは、International Dayというフェスティバルや、学芸発表会などのみですが、そのほかにも、Sports Festivalや〇〇Dayなどがあります。〇〇Dayとは、〇〇な服を着てきてね、というイベントです。
この、〇〇Dayは、前日や2日前にメールで告知されることが多いです。真剣に取り組まなくても良い、ゆるいイベントなので問題はありませんが、毎回びっくりしてしまいます。
⑩送り迎え必須
日本だと、小学生からは、1人で歩いて学校に行きます。しかし、ドバイでは、親かナニーさんが、徒歩や車で送り迎えをするか、スクールバスを使う必要があります。そのおかげで、学校の周りは毎日大渋滞です。14時〜15時という勤務時間内に学校が終わるにもかかわらず、皆さん毎日欠かさず時間通りにお迎えに来ています。
⑪トイレに行く時間がない!?
インターには、授業間の短い休み時間がありません。日本だと、その時間にトイレに行ったり教室を移動したりしますが、インターにはそれがなく、授業が終わった瞬間が、次の授業の開始時間になります。
結果、中休みと昼休みを除き、トイレに行くためには、授業中に手を挙げて先生の許可を取る必要があります。また、インターは、毎時間教室を移動しなくてはならないので、その分授業ができていないんじゃないの?と疑問に思ったりもします。
いかがだったでしょうか。変わってると思われた方が多いかもしれませんが、世界の主流がこちらで、日本が特殊なのかもしれませんね。最後までお読みくださりありがとうございました。
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