大学受験 カリキュラム別 (IB編①)

IB DPをした後、ほとんどの人が大学に進学します。「国際」バカロレアの名の通り、進学先は本当に多様で、卒業生は、アメリカやイギリスだけでなく、日本、オランダ、カナダ、シンガポール、UAEなど世界中に飛び立っていきます。

でも、実際、IBを使って、どうやって大学受験を進めていくのでしょうか。


今回は、IB DPを利用した大学受験の方法をご紹介します。


はじめに

IBは、国際機構が出している資格ですので、世界中で基準が一律です。大学にとっても、評価しやすいものとなっています。世界中、ほぼ全ての大学がIBを高校卒業資格・大学入学資格として認めています。


基本的には、各大学、学部が出している要件、Requirementsを満たしていれば良いです。Requirementsは、IBの点数や選択科目に関する要件で、大学のホームページに載っています。例えば「Total36点以上、Chemistry HLが6以上」などです。逆に、Requirementsを満たしていないのに受験しても、受かる確率は低いです。しかし、アメリカや日本の大学を受験する場合、Requirements自体がない場合もあります。



入試方式

アメリカ:一般入試。一部の大学には、IB生専用の奨学金がある。SATやTOEFLの提出が求められる。

イギリス:一般入試、IBの点数の提出必須。大学によって細かいrequirementsがある。IBの点数、科目によって語学試験が免除される学校もある。

カナダ:一般入試。点数が低くても、比較的受かりやすい。IBの点数、科目によって語学試験が免除されることが多い。

ヨーロッパ:一般入試、IBの評価が高いため、受かりやすい。IBの点数、科目によって語学試験が免除されることが多い。

オーストラリア:一般入試

シンガポール:大学によるが、一般入試またはIB入試。

日本:AO入試、帰国生入試、IB入試(帰国生が受けられるか、要確認)。TOEFLやIELTSの提出が求められる。



必要なもの

・Transcript(成績表。アメリカは4年分、他は3年分)、IBスコア/Predicted Grades

・エッセイ、志望理由書

・推薦状(1、2通)

・語学試験の証明書

・アメリカの場合、SATのスコア

・サイトの入力(犯罪歴など事務的なもの)

・受験料

・アメリカでは、奨学金に応募する場合は、別途入力が必要(国による)



Predicted Gradesとは?(注意!!)

ほぼ全ての海外大学や一部の日本の大学は、Grade 12の秋から冬にかけて出願します。IBの最終試験はGrade 12の5月にあり、結果は高校卒業後に発表されます。つまり、出願時、IBの結果はまだ出ていないのです。


ではどうするかと言うと、Predicted Gradesという、最終試験でこの学生は何点取れるだろう、と先生が予想した、「予想点」を大学に提出します。このPredicted Gradesですが、Grade 11とGrade 12の1学期の成績を基に、各教科の先生が出す点数です。甘々なのでほぼ当たりません。。


そして、このPredicted Gradesをベースに、大学は合否を決定します。Grade 12の春には、アメリカ、イギリス、大体の大学がすでに結果を発表しています。とは言っても、この時点の「合格」は、イギリスの場合は、「Conditional Offer」の段階で、条件付き合格に過ぎません。最終試験で、大学が個別に指定した点数以上を取る必要があります。


それでも、どれだけ最終試験の点数が良くても、Predicted Gradesがそれより低かった場合、受からないですし、そもそも先生に出願させてもらえないなんてこともあります。もうお分かりかと思いますが、「最終試験で頑張ればいいや〜」という考え方は、オーストラリアなど出願時期がずれている大学を除き、非常に危ういです。IB1年目も、気を抜かず成績維持に努めてください。



次回、『大学受験 カリキュラム別 (IB編②)』にて、ぶっちゃけIBって大学受験に必要なのか、受験のタイムラインなどをご紹介します。

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